寝具(ふとん)は毎日、そして長時間使っている。
快適な睡眠環境を保つ為には寝具(ふとん)を良い状態で使う事が大切です。その良い状態を保つには適切な『お手入れ』が必要です。
日常のお手入れの基本
寝具は乾燥させる
寝具は日頃使用している場合も、使わずに押し入れ等で保管している場合も基本は「乾燥」させましょう。湿気を溜めない事が大切です。
使用している場合は定期的に天日に干したり、寝室で風を通したりして湿気を飛ばしましょう。花粉症で外に干すのが出来ない場合や梅雨や寒い時期などに「ふとん乾燥機」を持っていると非常に便利です。
敷きっぱなしの敷ふとんやベッドマットレスなどは裏側が空気に触れにくいです。フローリングに直接敷ふとんを使う場合は特に注意が必要です。乾燥を怠って湿気が溜まるカビが発生して不衛生な状態になります。
保管する場合も通気性の良い不織布のケースや風呂敷を活用しましょう。ウールやカシミヤ等の絨毛製品は虫に喰われる可能性がある為、乾燥剤や防虫剤を一緒にして保管しましょう。
圧縮は厳禁
ふとんを保管する際に掃除機などの力を利用して圧縮するのは厳禁です。布団の中わたが壊れて本来の性能を発揮出来なくなります。羽毛ふとんの場合は側生地にキズがついて中身の羽毛が噴き出す場合があります。ふとんを良い状態で保管したい場合は人間の力で小さくする程度に留めましょう。
洗濯表示の見方
寝具や衣類などの家庭用品に付いている「洗濯表示」が2016年12月から新しくなりました。家庭で洗える寝具は特に夏用で増えていますが、良い状態を保ちたい場合はしっかり洗濯表示を確認して、表示に従って洗濯しましょう。特に自然素材を使った寝具はデリケートな寝具が多いです。化学繊維の寝具と同じ感覚で洗うと使えなくなってしまうかもしれません。
家庭で簡単に洗濯できる寝具は裏を返すと水分を吸わない
家庭で簡単に洗濯できると謳う寝具の多くは言い方を変えると「家庭でも簡単に乾燥ができる」という事です。それは、ふとんに水分が溜まらないから乾燥が簡単にできる事を意味します。
水分の溜まらない(水分を吸わない)ふとんは使うと蒸れます。ふとんを蹴飛ばす原因にもなります。快適に眠る為のふとんとしてはあまりオススメ出来ません。
寝具を家庭で簡単に洗える事を優先するか、しっかり睡眠をとる事を優先するか。その様な寝具を購入する際は、その点を検討して下さい。
カバーの毛玉は洗濯漕に溜まったゴミ
カバーを使っているといつの間にか毛玉が付く事があります。これはカバーを洗濯した時に洗濯漕に残った「ゴミ」が絡まって付く場合が多いです。
特に素材がポリエステルのカバーは静電気が起きてゴミが付きやすいです。カバーを洗濯する場合はネットに入れて洗ったり、洗濯漕の掃除をマメに行いましょう。