羽毛ふとんの日常のお手入れ

  1. カバーを必ず使う
  2. 乾燥させる
  3. 干してる布団は叩かない
  4. 圧縮は厳禁

 羽毛ふとんを使う場合は必ずカバーを使って下さい。羽毛ふとんは生地に目に見えないレベルの穴が空けば吹き出して使えなくなります。そして、そのカバーを付けたまま定期的に天日干しをしましょう。ベッドの場合は寝室の窓を開けて風を通すだけでも良いですし「ふとん乾燥機」でもOKです。

 羽毛ふとんに限りませんが、布団を叩くと中身も生地も傷みます。本人のストレス発散以外に何のメリットもありません。掃除機などを使った圧縮も同様に布団が傷み、圧縮から戻した後は基本的に本来の状態に戻りません。

中身の羽毛が吹き出したら

生地が破けたりして布団の中身の羽毛が吹き出してきたらアイロンで圧着させる「補修布」で破けた部分を覆って下さい。当て布をして縫う事は厳禁です。縫った場所から吹き出してきます。

羽毛ふとんの「丸洗い(クリーニング)」

毎年じゃなくてOK

 羽毛ふとんは専門の業者に出せば水で丸洗いが出来ます。ただし、丸洗いは側生地を傷め、中の羽毛(ダウン)が絡まりあって保温力が低下する可能性もあります。毎年丸洗いを行うのはオススメしません

 汚れやニオイが気になる場合は仕方が無いですが、通常は5年に一度ぐらいの頻度で良いです。ふとんカバーを付けて、カバーを定期的に洗って下さい。

当店での丸洗いの料金(税込)冬用春秋用・夏用
SLサイズ(150×210cm)4,900円3,200円
SDLサイズ(170×210cm)6,000円3,600円
DLサイズ(190×210cm)6,000円3,600円
QLサイズ(210×210cm)7,000円4,200円

羽毛ふとん内部の湿気を完全に飛ばす事(乾燥)が大切

羽毛ふとんの丸洗いは布団内部の湿気を完全に飛ばす事が非常に大切です。価格の安い丸洗いは乾燥が不十分のまま終了する可能性がありますので気を付けて下さい。

羽毛ふとんの「作り直し(リフォーム)」

 羽毛ふとんはある程度使うと中身の羽毛が痛み膨らみが出なくなります。膨らみが出ないと保温力は落ちる上に、重く感じる様になります。その場合、新品に買い替えという選択肢だけでなく、作り直す(リフォームする)という選択肢もあります。この作り直しのシステムを寝具業界では「羽毛ふとんリフォーム」と呼んでいます。

 当店では日本羽毛ふとん診断協会認定の静岡県浜松市にある契約工場で解体や洗浄、仕立てを行います。

当店の羽毛ふとんリフォームの特徴

丁寧な診断

 羽毛ふとんに使われる中身のダウン(羽毛)の質はピンキリです。使用年数、日頃のメンテナンス具合、使い方などによっても痛み具合に差が出ます。当店ではまずお持ち込み頂いた羽毛ふとんがリフォームをした方が良い状態なのかを丁寧に診断します。

 診断方法はふとんの側生地のミシン目をほどき、中身の羽毛を取り出して、透明のケースに入れてダウン率やピリング具合、ファイバー状態などを確かめます。羽毛を実際に診る事で的確なリフォームのご提案が行えます。

※リフォームを行わない場合はほどいた場所を縫製し直して後日お返し致します。

個別の洗浄

 効率が悪くなってコストも増しますが個別管理を行います。他のお客様の羽毛ふとんと一緒に洗浄はしません。

 洗浄の方法は3コースございますが、基本はダウンを傷めずに汚れをキレイに落とせる「温水洗浄(スーパークリーンコース)」を前提にお見積り致します。

 洗浄方法はこの他に「除塵コース」と「スチームリフレッシュコース」がございます。使用年数の短い羽毛ふとん等はこちらのコースでリフォームする事もございます。

※スーパークリーンコースはプレミアムダウンウォッシュ仕上げと呼ばれる方法と同じです。

種類豊富な追加ダウン(羽毛)

 洗浄の工程で破損した再生不能ダウンは2回の除塵工程でキッチリ除去し、減ってしまった分の補充用追加ダウンは7種類ご用意しています。

 基本は同じ品質のダウンを追加しますが、リフォーム後の用途やご希望に応じて細かく対応します。もちろん追加しない事も出来ます。

※夏用のダウンケット等を補充用としてお持ち込み頂いても構いません。

側生地は綿100%(約30種)

 新しい側生地は吸湿性を考慮して全て綿100%です。当店は新品として販売している羽毛ふとんも全て綿100%の側生地にこだわっています。

 生地見本に触れて肌触りや柄の確認が出来るだけじゃなく縫製してある側生地の見本で重さの比較も出来ます。

 綿100%の生地でも綿糸の細さや生地の織り方によって特徴が異なります。羽毛ふとん本体にカバーをしても、本体の側生地の柔らかさは肌沿い(保温力)と関係しますし、側生地の軽さは羽毛ふとんの軽さに直結しますので重要な要素です。

※お持ち込み頂いた羽毛ふとんの側生地は返却出来ません。ご了承ください。

お預かり期間

季節によってお預かり期間は変動します。

6~11月は【約4~8週間】 12~5月は【約3~4週間】

※春や初夏にリフォームを行う場合、お見積り金額の全額前払いで晩秋や初冬までお預かりもします。

※お持ちの羽毛ふとんをご使用中に急遽作り直しを行いたい場合は仕上がりまで代わりの羽毛ふとんをお貸しする事も出来ます。
【貸出料金】リフォーム料金にプラス 500円(税込)
《注》年末年始期間の貸出は行えません。

料金・ご予算・お見積り無料

お持ち込み頂いた羽毛ふとんと同じ品質にリフォームする事を想定した時のご予算

シングル(SL)⇒シングル(SL)の場合
温水洗浄スーパークリーンコースで税込44,800~127,000円
スチーム洗浄リフレッシュコースで税込37,300~119,500円
※洗浄はしないで除塵のみ、追加ダウンもしない場合は27,500円から可能です。

ダブル(DL)⇒ダブル(DL)の場合
温水洗浄スーパークリーンコースで税込58,800~177,700円
スチーム洗浄リフレッシュコースで税込49,800~168,700円
※洗浄はしないで除塵のみ、追加ダウンもしない場合は37,100円から可能です。

お支払いについて

お見積りの金額の約1/3を手付金としてお支払い頂きます。リフォームが仕上がり、納品の際に残りの金額をお支払い頂きます。

お気軽に相談して下さい

羽毛ふとんの相談や診断

リフォーム等のお見積り

無料

ご来店のハードルが高い場合は、電話やメール、SNSのダイレクトメッセージでもOKです。お気軽に相談して下さい。

羽毛ふとんリフォームに関するよくある質問

予算がそれぐらいなら新品を買った方が安くなりませんか?

お持ちの羽毛ふとんと“同スペック”の新品としっかり比べてみましょう

 今の新品の羽毛ふとんは原材料費の高騰もあり、色々な点で安く見せる工夫がされています。中身のダウン(羽毛)の質、羽毛の使用量(ダウン量)、側生地の質(素材)、キルティング方法など、羽毛ふとんの価格を決めるポイントはたくさんあります。まずはお持ちの羽毛ふとんの診断を行いスペック(仕様)を確かめて、今の羽毛ふとん市場価格でどれぐらいの価値があるのかを確認してみて下さい。

ネットや他店のチラシではもっと安く出来るみたいですけど…?

リフォームの料金を比べる時の「ポイント」を覚えておきましょう

 リフォームは「①洗浄方法」「②追加ダウンの種類」「③側生地の種類」「④側生地のキルティング」の選び方で料金が決まります。特に①の洗浄方法は同じ洗い方でも個別に洗うか、他の羽毛ふとんと一緒に複数をまとめて洗うかでは費用が相当変わります。料金だけの単純な比較ではなく、リフォームの内容もしっかり考慮して比べてみて下さい。

カバーするから側生地は何でも同じじゃないですか?

肌沿いも重さも違ってきます

 羽毛ふとんの側生地は使用する綿糸の細さや織り方の違いがあり、この違いは側生地の肌沿い(滑らかさ)と重量(軽さ)の違いとして現れます。その部分は上からカバーを被せても伝わりますので、最低でもお持ちの羽毛ふとんと同じ品質の側生地を選んで頂く事をオススメします。

夏用の肌掛ふとん(ダウンケット)にリフォームする事も出来ますか?

肌掛ふとん(ダウンケット)にリフォームは出来ます

 羽毛の肌掛ふとんを同じ肌掛ふとんにリフォームする事も、冬用や春秋用の羽毛ふとんを夏用の肌掛ふとんにリフォームする事も出来ます。また、冬用の羽毛ふとんをリフォームする際に追加ダウンとして肌掛ふとんを持ち込んで頂いても構いません。

必要になる時期(晩秋~初冬)まで預かって頂けませんか?

お見積り金額を“全額前払い”頂ければお預かり致します

 お見積りしたリフォームの料金を前払いで全額お支払い頂ければ必要な時期までお預かり致します。通気性の良い不織布のバッグに入れて保管し、そのバッグも一緒にお渡しします。通常はお見積り金額の約1/3の代金を前金(手付金)として頂き、仕上がった時点でご連絡をしてお渡し致します。

不要な羽毛ふとん(羽毛製品)は無料回収します!

「Green Down Project」

 当店は「Green Down Project」にも協力しています。Green Down Projectとは、簡単に説明すると地球の大切な資源である羽毛(ダウン)を捨てずに活用していこうという取り組みです。

 このプロジェクトに協力し、使わなくなった羽毛製品(羽毛布団、寝袋、ダウンジャケット、ダウンベスト、ダウンマフラーなど)を当店で無料回収しています。

品質表示に「ダウン50%以上」と明記されている品が対象です

 静岡県東部地域で布団や寝袋、ダウンジャケット等の全ての羽毛製品を回収している場所は今のところ当店だけです。(2022年5月31日現在)

 回収した羽毛製品は国内の工場で解体・洗浄を行い、新たな製品(主にダウンジャケットやダウンベスト)として生まれ変わります。

 次世代のため、羽毛循環サイクル社会を築くため、使わない羽毛製品の回収とGreen Down製品のご購入(Green Down Project)にご協力をお願いします。