寝具選びの大原則

寝具で寝床内環境「温度33℃(±1℃)」「湿度50%(±5%)」をつくる

 まず、快適な睡眠をもたらす寝具の使い方として必ず意識してほしい事『大原則』があります。

寝床内環境

温度33℃(±1℃)

湿度50%(±5%)

 寝床内環境とは寝具(布団)の中の状態の事で、睡眠中にこの寝床内環境「温度33℃(±1℃)」「湿度50%(±5%)」を維持できると快適な睡眠が得られると実証されています。人は睡眠中に体温の低下や発汗といった生理現象を伴いますので、その様な状態に寝具がしっかり対応してくれる事が大切なのです。

起きた時の寝具の状態で確かめましょう!

 寝床内環境が「温度33℃(±1℃)」「湿度50%(±5%)」をつくれているかを判断するポイントは「起きた時の寝具の状態」です。自分に合った寝具かどうかを判断するポイントでもあります。

■起きた時にこんな状態なら理想的な寝床内環境をつくれていません。

  • 掛けている寝具(掛ふとんや毛布)が体からズレている
  • 掛けている寝具(掛ふとんや毛布)を蹴飛ばしている
  • 寝相が悪く敷寝具から体がはみ出している
  • 寝汗がひどいと感じる

■起きた時にこんな状態なら寝具が自分に合っていません。

  • 起きたら腰や肩など体が痛い
  • 起きたらうつ伏せになっている
  • 起きらた枕が移動している
  • 起きたら枕の下や頭の下に手が入っている

 睡眠の良し悪しを判断する一番重要なポイントが「日中の眠気(起きている時間の眠気)」にあるのと同じで、寝具の良し悪し(使い方が正しいか、自分に合った寝具か)を判断するポイントで一番重要なのは「起きた時」なのです。

 肌触りが気持ちイイからとか、ムレ感による掛けた瞬間の暖かさとか、熱移動による触った瞬間のヒンヤリ感とか、寝付く時の感覚だけで寝具の良し悪しを判断する事に注意しましょう。

冬用の掛寝具

冬用の掛寝具と言えば「羽毛ふとん」

 冬用の掛ふとんにとって大事な「保温性」「軽さ」を合わせ持つ素材が「羽毛(ダウン)」です。動物性の素材にアレルギーを持つ方じゃなければ、冬用の掛ふとんは羽毛をオススメしています。医師に言われて埃やダニ等を気にする方が増えていますが、それらと布団との関係性について正しい知識を知っておけば何も問題ありません。

当店の冬用羽毛ふとんに対する「こだわり」(品揃えの条件)

①ダウン率90%以上(ダウンパワー350以上)

※羽毛ふとんはダウン率が50%以上から表記出来ます。ダウンと一緒に含まれる残りはフェザー(羽根)でダウン90%の場合はフェザーが10%入ります。
※ただし、同じダウン率でも膨らみを出せる力が異なります。その力を数値化したのが「ダウンパワー(dp)」であり、ダウンパワーの数値が高いほど、少ない量で膨らみを出せる力がある事を意味します。ここで注意しないといけないのが、ダウンパワーの高いダウンを使っても中身の量が少なければ製品としての暖かさは出ないという点です。

ダウン量(詰めもの重量)SLサイズで1.1~1.4kg

※ダウンパワーによって量は変えますがSLサイズ平均1.3kgです。ダウンパワーの強いダウン(dp440以上のダウン)は少量でも膨らみを出せて暖かいので1.1kgもしくは1.2kgです。当店はダウン量を分かりやすく明記して、販売の際にもきちんとご説明します。
※ダウン量を減らした春秋用(合掛ふとん)や夏用(肌掛ふとん)も取り扱っています。

ダウン率(ダウンパワー)とダウン量のバランスが大切

中身の良いダウンを使っていてもダウンの量が少ないと製品としての保温力は出ません。また使う環境や体質によっては保温力が高い羽毛ふとんだと快適に使えない場合もあります。①と②のバランスが大切です。

側生地が綿100%

※快適な羽毛掛ふとんには「吸湿性(汗を吸うかどうか)」も重要な能力です。ポリエステルを使った側生地だと滑らかで軽く仕上がりますが、吸湿性は悪く布団の中の湿度が高まり、質の良い睡眠を取れなくなります。羽毛布団の場合の吸湿性は側生地がポイントであり、当店は吸湿性の良い綿100%の側生地を使った羽毛布団のみを取り扱います。

ムレると羽毛ふとんを蹴飛ばす

寝ていると『羽毛ふとんがズレる、蹴飛ばす。』この様な相談を受ける事が増えてきました。この原因は、多くの場合が布団の中の湿度の上昇、ムレです。そんな状態にお悩みの方は一緒に使っているカバーや毛布だけじゃなく羽毛ふとんの側生地の素材も見直してみましょう。

※ちなみに、日本で販売される羽毛ふとんのほぼ全てが中身の吹き出しを防止する為に側生地に「ダウンプルーフ」という目つぶし加工を行います。これによって、例え綿100%の側生地を使っていても体質によっては羽毛ふとんが使い辛い人もいます。その場合は綿毛布や綿のタオルケット等をインナーに使って吸湿性を補助して使ったり、羽毛ではない自然素材の掛ふとんをオススメします。

日本製(羽毛の徹底洗浄と乾燥)

※羽毛は動物性素材のため、洗浄を徹底しないと臭いが残ります。洗浄後の乾燥が甘いとふんわり膨らみも出ません。輸入した羽毛を徹底洗浄及び乾燥している日本国内の各メーカーから選別しています。

通販で買った羽毛ふとんが臭い

この数年で羽毛ふとんの『臭い』に関するお悩み相談も増えてきました。羽毛は動物の体毛なので臭いを完全に無くす事は出来ませんが、しっかり洗浄すれば使用する上で問題無いレベルには臭いを抑える事は出来ます。特に通販では臭いの確認は出来ません。また、臭いは個人差がある事を理由に返品も基本的に出来ませんので注意しましょう。

【注意】通販などで見られる安すぎる羽毛ふとんは注意が必要です。
ネットや通販などで販売されている羽毛ふとんには大手製造メーカーの製造コストよりも安い品が氾濫しています。「グルーダウン」と呼ばれる人体に悪影響を及ぼす可能性の高い羽毛を使ったダウンジャケットもヨーロッパでは見つかっています。

羽毛ふとんが合わない人は「綿わた掛ふとん」

 日本の市場に出回る羽毛ふとんのほぼ全てが、中身の羽毛の吹き出し防止のために「ダウンプルーフ」という目つぶし加工(通気性を悪くする加工)を行います。そのため、例え綿100%の側生地を使っても吸湿性があまり良くない布団になってしまいます。

 この加工が原因で、使う環境や使う人の体質によっては羽毛ふとんが合わない場合があり、その様な人は羽毛ふとんを使うと布団を蹴飛ばしたり、布団が体からズレてしまいます。発汗量の多い子供や男性によく見られます。

 この様な人は羽毛ふとんではなく吸湿性の良い「綿わた掛ふとん(コットン掛ふとん)」がオススメです。

 当店の場合は綿わたにポリエステルを30%ミックスしたわたを使っていますので、程よい吸湿性と軽さ、膨らみがあります。このわたなら5年ほど使った後の「打ち直し」も出来ます。

春秋用の掛寝具

春秋用は色々な自然素材の「合掛ふとん」

 寝具業界では春や秋に使う掛ふとんを「合掛(あいがけ)ふとん」と呼んでいます。この季節の掛ふとんは保温性と吸湿性のバランスが重要です。吸湿性(汗を吸う力)が必要な以上、「自然素材」がオススメですが、合掛ふとんの場合は「羽毛(ダウン)・真綿(絹・シルク)・羊毛(ウール)・キャメル(ラクダの毛)・綿(コットン)」と様々な種類があります。それぞれ特性が異なるので、使う方の体質で選びましょう。

暑がり・汗っかきの方は【吸湿性】

真綿(絹・シルク)

綿(コットン)

寒がり・冷え性の方は【吸湿発熱能力】

羊毛(ウール)

キャメル(ラクダ)

体力が落ち力の弱い方は【軽さ】

羽毛(ダウン)

まだまだメジャーじゃない合掛ふとんですが、羽毛ふとんで比較するとイメージしやすいかもしれません。

この写真の冬用の羽毛ふとんはSLサイズで【ダウン量】1.3kg、夏用の薄い肌掛ふとん(ダウンケット)はSLサイズで0.4kg、春秋用の合掛ふとんはSLサイズで0.8kgとなっています。

様々な理由から冬用として使う事も

合掛ふとんは基本的に春秋用ですが、住宅環境の気密化により冬でも室内が冷え込まないケース、暑がりのお子さんや男性が使うケース等では冬用として合掛ふとんを使う事も増えています。

夏用の掛寝具

 日本の夏は気温よりも湿度の高さが特徴です。いわゆるムシ暑い夏です。つまり「湿度の調整が上手な素材や構造」の掛ふとんが夏用には必要になります。夏用も吸湿性(汗を吸う力)が必要なので「自然素材」が大前提ですが、吸った汗を素早く出せる事も重要なので「生地」にも注目しましょう。

中わた(詰め物)のオススメ素材

  • 麻(リネン・ラミー)
  • 真綿(絹・シルク)
  • 綿(コットン)

生地のオススメ素材

  • ちぢみ、楊柳、しじら等の凸凹生地
  • 平織り
  • ガーゼ

中わた有り「肌掛ふとん」「キルトケット」

 中わたがある肌掛ふとんは熱帯夜が増えて夏にエアコンを入れっぱなしで眠る方が増えて来たので注目されているタイプです。キルトケットは肌掛ふとんよりも更に中わた(詰め物)を薄くした掛ふとんです。敷パッドの掛寝具タイプとも言えます。キルトケットは中わたが非常に少ないのでご家庭でも洗えます。

肌掛ふとんにプラス

肌掛ふとんに毛布やタオルケット等をプラスして合掛ふとんの様に使う方もいます。この使い方だとその日の天気によって細かな調整が出来ます。

中わた無し「ガーゼケット」「タオルケット」

 タオルケットはエアコンが普及していなかった時代の夏の定番寝具と言えると思います。ただ、発散性に優れるガーゼケットの方が最近は人気です。

タオルケットは毛布代わり

これは東北地方ではメジャーな使い方で冬の掛ふとんの内側にタオルケットを入れて毛布の様に使います。タオル地は寒い季節に触れても冷たく感じにくいのと、基本的に綿で作られるタオルケットは掛ふとんの吸湿性をアップしてくれる寝具です。

1年通して使える「2枚合わせ」

冬は2枚重ねて使う!

 春と秋は合掛の羽毛ふとん、夏は汗吸いの良い真綿の肌掛ふとん、そして冬は2枚重ねてジョイントホックで繋げて、日本の四季に対応し一年通して使えるのがウメナ寝具本店オススメの「2枚合わせ掛ふとん」です。 

 冬用の掛ふとんが必要ないので収納の少ないアパートやマンションでの使用や冬用の羽毛掛ふとんが苦手な方、冬用の掛ふんには少し重さが欲しい方にもオススメです。逆に掛ふとんに軽さを求める方には不向きです。

【当店オススメの2枚合わせ最大の特徴】

夏用の肌掛ふとんに

『真綿(絹・シルク)』を使う!

 同じ様な2枚合わせスタイルの掛ふとんは昔からありますが、多くが夏用の肌掛ふとんにも羽毛を使っています。羽毛は生地の特性から蒸れやすく、日本の夏の使用には不向きなので、当店では同じ肌掛ふとんでも吸湿性(汗吸い)に優れる『真綿(絹・シルク)』を使います

お持ちの寝具を活かす!

合掛ふとんと肌掛ふとんを繋げる

「ジョイントホック」

 掛ふとんの4隅と各辺の中央にある8ヶ所のループにジョイントホックを通して2枚を繋ぎ合わせる事が出来ます。サイズさえ同じなら色々な掛ふとんを合わせる事が出来ます。

 2枚合わせはあくまでも「スタイル」なので、決まった掛ふとんを使う必要はありません。体質や予算に応じて「組み合わせは自由」です。当店は合掛ふとんと肌掛ふとんはそれぞれ単品で色々なタイプを販売しています。2人用のDL(ダブル)サイズもあります。体質や予算に応じて自由に組み合わせが出来ますし、ジョイントホックは1セット660円(税込)で販売していますのでお持ちの寝具を活用する事も出来ます。