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快眠アドバイス

快眠アドバイスは当店に寄せられた睡眠や寝具に関する相談とその対応の記録です。

このページでは最新の快眠アドバイスと、これまでに行ってきた快眠アドバイスから今注目のものを掲載しています。

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最新の快眠アドバイス  2018年5月21日

『夏の寝具は触ってヒンヤリよりも“使ってサラサラ”』

皆さんは“触ってヒンヤリ”する夏の寝具を使っていますか?

もしくは使ったことがありますか?

この数年で夏になると色々なお店や通販サイトで見かける様になりました。

ただ、夏の快眠を求めて寝具を選ぶなら触ってヒンヤリではなく『使ってサラサラ』じゃないといけません。

その理由は

触ってヒンヤリ(接触冷感)を謳う寝具の多くは吸湿性の悪い素材を使っています。代表的なのがポリエステル等の化学繊維ですね。最近はレーヨンと言われる再生繊維の寝具も多いですけど、これも私は吸湿性の悪い繊維だと考えています。吸湿性が良い素材は自然素材、自然のままの構造を保った繊維です。グローバル総合試験機関「ボーケン」や日本寝装品協会の調査でもポリエステルは自然素材に比べて吸湿性が劣る事を報告しています。

具体的な素材名は「綿(木綿・コットン)」「麻(リネン・ラミー)」です。麻の方が発散性が優れていますね。麻は室内の温度と湿度の条件が整っていれば触ってヒンヤリしますよ。

※右の写真【リネンの原料となる亜麻科のフラックスという植物】

また素材は同じ綿100%でも、どんな肌触りの生地に加工するかで発散性を良くする事は出来ます。空気に触れる表面積が増える生地「ガーゼ・しじら・楊柳・リップル・シアサッカー・ワッフル・縮み」等は綿100%でも発散性が良いですね。

※左の写真【表面が凹凸状に加工されたしじら織り生地】

見直しの際、優先順位の高い寝具は体に一番近い「パジャマ」と、夏は体の多くの面積が触れる「敷パッド(ベッドパッド)」もしくは「ベッド用BOXシーツ・敷ふとんカバー・敷ふとん用フラットシーツ」です。

パジャマやシーツなどは素材や生地をシンプルに確認してもらえたらOKですが、敷パッド(ベッドパッド)を選ぶ時は肌が触れる表生地の素材だけじゃなく、中に使われる「わたの素材」まで確認して下さい。

中に使われる素材が吸湿性の悪い素材だとやっぱりムレやすいです。商品に付いている品質表示の「中わた・詰め物」の項目まで確かめましょう。

もしも夏場の寝ている状態が“こんな場合”は、寝具の吸湿発散性を見直してみると睡眠の質が上がる可能性が高いですよ。

□ 起きると寝汗がベトベト、寝汗がヒドイと感じる場合

□ 夜中にムシ暑さによる不快感で何度も目が覚める場合

□ 寝相が悪い場合(掛けている寝具は蹴飛ばす、敷ふとんから体がはみ出る)

また発汗量の多い子供用の寝具は特に注意して下さい。言葉を話せないうちは不快感を泣く事でしか訴えられませんので。お子さんが“こんな様子”なら寝具の素材を見直してみましょう。

□ 夜泣きが多い気がする

□ 寝つきが悪い気がする

□ 気が付くと汗でビショビショになっている

それと、寝室の温度と湿度の管理も大切です。

夏場の寝室の環境は「室温26℃・湿度50~60%」が理想とされています。

寝室の温度が高かったり、湿度が高かったりすれば、どんな寝具を使おうと快適には眠れません。睡眠の質は生活習慣と寝具に加えて「寝室環境」も重要な要素です。無理せずエアコンや扇風機などの電化製品を活用しましょう。

そして最後に余談です。何か科学的なデータがある訳でもないので、私個人の経験の話ですので。

自然素材って臭いにくい気がします。もちろん洗濯を怠れば菌が繁殖して臭うでしょうけど、普通に洗っていればそんなに臭わない様な気がします。

運動で使うスポーツウェアは私もポリエステル素材の商品を使いますが、何回か使ったウェアは自分でも嫌な臭いを感じます。高校の時に使っていた練習着も未だに着られるモノは改めて品質表示を見たら綿が使われていました。自分で洋服を買うようになってからは特に下着と靴下は素材に気を使っていますが、臭いは気にならないです。

スプレーとか洗剤で消臭や芳香を前面に押し出す商品が増えている気がしますが、これって衣類や寝具に使われる素材の自然素材の割合が減ってきたからじゃないのかなって個人的に思っています。私はあ~いう製品は嫌いというか、なんか苦手で一切使いません。

もし旦那さんの靴下の臭いが気になるなら、こっそり綿の混率の高い靴下に替えてみてはいかがでしょうか?発色が良くないのでデザイン性には劣りますけどね。

以上、余談でした。

睡眠や寝具に関する相談は電話やメールでも受け付けています。お気軽にどうぞ。


■今回のアドバイスに関連する当店BLOG記事も是非ご覧ください。
商品たちの物語(2017年7月20日)
20、接触冷感と天然素材 『夏用の敷パッド(ベッドパッド)を寝比べる』
快眠アドバイス(2017年11月27日)
『寝具の良し悪しは目覚めた時の状態で決める』
快眠アドバイス(2017年10月30日)
『羽毛ふとんの選び方2017』
快眠アドバイス(2017年9月18日)
『カバーやシーツは肌着と同じ』
快眠アドバイス(2017年8月1日)
『イタリアンフトンⅡと綿の敷パッドで眠れました!』
快眠アドバイス(2017年5月23日)
『子供(赤ちゃん)の寝具選びで大切なこと』
快眠アドバイス(2016年4月25日)
『寝相の悪さはふとんの中のムレが原因かも…』

今、注目の快眠アドバイス  2015年6月18日

『羽毛ふとんのリフォーム(仕立て直し)の価格差について』

羽毛ふとんは綿ふとんの打ち直しの様に中身のダウンを再利用して仕立て直すこと(リフォーム)が出来ます。

少し前までは寝具専門店がリフォームの窓口でしたが、最近はスーパーやホームセンター、ネットでも受け付ける様になってきました。その為、専門店が行う羽毛ふとんのリフォームと価格差が生じてきましたので、その差について端的に解説します。

尚、寝具専門店のリフォームは当店の場合を例にします。同じ専門店でも多少はお店によって対応に差があるとお考え下さい。

①【診断と個別管理】

お持ち込みの羽毛ふとんがリフォームに適しているのかどうかを診断するか。そして羽毛ふとんを個別に管理して仕立て直すか。

寝具専門店でのリフォームの場合、原則としてスタッフが羽毛ふとんの状態をその場でチェックします。側生地の汚れ具合や吹き出しの有無、キルティングのほつれや片寄り等です。

更に、お客様のご了承を頂ければふとんのミシン目をほどいて中身のダウンの状態を直接チェックします。

リッパーという道具を使ってミシン目をほどいていきます。

羽毛ふとんの中身がリフォームに適した状態かどうかを直接診て判断します。

リフォームをした場合と同等クラスの新品を購入した場合の金額差もアドバイスします。お持ち込みの羽毛ふとんの質によっては新品を購入する方が安い場合もあります。

そもそも羽毛ふとんは「中身のダウン率が50%以上」ならば「羽毛ふとん」と呼べてしまいます。右の写真の2種類のダウンですが、どちらが使われていても法律上は羽毛ふとんと呼べてしまうのです。

もし診断後の羽毛ふとんをリフォームせずにそのまま使うという場合は、ほどいた場所に再度ミシンを掛けて封をし、ご自宅までお持ちしますのでご安心下さい。ただし、後日のお渡しとなります。

当然、この診断には専門の知識と経験が要りますので、専門店でのリフォームの最大の特徴だと思います。

それから専門店ではリフォームを基本的に個別に管理します。大量に集めてから工場に送り、まとめてリフォームする様な事はしません。大量生産と同じでまとめていっぺんにリフォームする方がコストが抑えられ、安くは出来ますが、他人のダウンと混ぜられてしまいます。

中身の質によっては新品を購入する方が安くなるカラクリもこの大量生産か個別管理(単体生産)の差が大きいです。

②【中身の洗浄方法】

取り出した中身のダウンをどうするか。

リフォームを行う場合、まず羽毛ふとんの側生地を裂き中身のダウンを取り出します。この取り出したダウンを通常であれば洗浄します。

ただ、安価で済ませようとしたら、この洗浄の工程を省き、取り出したダウンに何もせずそのまま新しい側生地に入れ直してリフォームとすることも可能です。

洗浄方法も当店ではスチーム(蒸気)で洗う方法と、温水で丸洗いする2種類が選べます。もちろん温水で丸洗いする方がキレイにもなりますし、新品の状態に限りなく近いパワーに戻せます。当店では、リフォームはこの洗浄の部分が一番大切だと考えていますので温水でしっかり丸洗いする事をオススメしています。

もちろん中身の傷み具合やリフォーム後の使い方に応じて柔軟に対応しますよ。

この洗浄方法の違いは価格差、仕上がり時の膨らみの差、消臭の差になります。

③【追加するダウン】

新しく追加するダウンの種類をどうするか。

リフォームを行うと、壊れて使えない状態のダウンが発生します。シングルサイズの羽毛ふとんで約200g程は新しいダウンを追加することになります。

この追加のダウンにどんな種類のダウンを使うかでも価格が変わってきます。専門店では原則として持ち込まれた羽毛ふとんと同等クラスのダウンを足すことを前提にしています。

この段階も、持ち込みのダウンの種類に関係無く安価なダウンを追加すれば安く仕上がります。

④【新しい側生地】

新しくする側生地の質をどうするか。

側生地も専門店では同等クラスの生地を提案します。さらにお持ち込みの羽毛ふとんが特殊なキルティングを施している場合もあるので、その場合はキルティングの方法も考慮します。この側生地が綿100%なのか、ポリエステルが混ざるのかで、まず価格は変わります。

また、綿100%でも糸の種類や生地の織り方によって質感と価格に差が出ます。実際に使う時に掛カバーを付けても、この本体の側生地の質感は肌沿いに大きく関係します。生地見本に触って質感を確かめてみましょう

また、ポリエステルが混ざった側生地は吸湿性が悪いだけでなく、吹き出し易いと分かってきました。使用年数が短いのに吹き出しが原因でリフォームとなる羽毛ふとんのほとんどがポリエステルの混ざった側生地を使用しているそうです。

羽毛ふとんのリフォームの価格差について、ざっとこんな感じです。

ちなみに、当店でSLサイズ⇒SLサイズにリフォームする場合、最低価格23,000円で可能です。ただし、このリフォームでは洗浄はしない、追加ダウンも最も質が悪い、側生地は綿100%だけどツイル織りでガサガサになってしまいます。

ご予算のお問い合わせを頂いた際はSLサイズ⇒SLサイズのリフォームで35,000~55,000円はお考え下さいとお伝えはしています。合わせて、診断と見積りに関しては無料で行っていますので、一度ぜひ現物をお持ち込み下さいともお伝えしています。

羽毛ふとんのリフォームは専門店に任せれば安心かと聞かれると、残念ながら確実ですと保証はできませんが、価格には必ず意味があって、安いには理由があります。そこは間違いないと思いますね。

これから梅雨が明けると本格的な羽毛ふとんのリフォームの季節です。羽毛ふとんのリフォームをご検討の際は、お近くの専門店も候補に入れてみて下さい。

※この快眠アドバイスは本Webサイトに掲載するにあたって加筆修正してあります。


■今回のアドバイスに関連する当店BLOG記事も是非ご覧ください。
寝具のなるほど活用術(2017年6月20日)
『羽毛ふとんを今よりもキレイに!暖かく!使いやすく!』
お店の日常(2017年4月11日)
『羽毛ふとんを押し入れに片付ける前に状態をチェックしましょう!』
寝具のなるほど活用術(2016年5月14日)
『羽毛ふとんは仕立て直せる!』(羽毛ふとんのリフォーム)

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